葛城山4
山頂にて
山の朝は早い。朝6時に起きたというのに、周りの人たちは既に動きはじめていたりする。朝起きて山頂へ向かうと既にそこには数人の人たちがいて、朝の光を浴びていた。
とても静かだ。誰も何も言うことなく、朝日に向かっている光景は不思議だがとても気持ちの良いものに感じた。普段は眼前に広がる大阪平野の中をせわしなく行ったり来たりして、朝日に目を向けることなど滅多にないということが、なんだかとてももったいないことをしているように思えてくる。
金剛山へはよく行っていたのに、今回葛城山には初めて来た。金剛山とはまた雰囲気がいろいろと違っている気がする。例えばこの写真の鐘だ。
”天空のハッピーベル”というそう。恋人同士がこの鐘を鳴らして、ハートの南京錠をロックすればその愛は永遠ということなんだろうか。
金剛山にはこんなロマンチックなものはないはず。どちらの山にもロープウェーはあるが、葛城山のほうがより簡単に山頂まで登れるということもあって気軽にカップルが登ってこられるのかもしれない。
それに金剛山に比べてレストランや自販機、トイレも充実している。白樺食堂というレストランがあり、テラス席からは奈良盆地を一望できるし、その隣にあるトイレも外観はログハウス風で、中も清潔に保たれていた。ちなみにテントサイトからこのトイレまでの距離は歩いて2分ほどだ。
テントサイトのほぼ隣には自販機が3台並んでいて、スポーツドリンクや、お茶、コーヒー、カロリーメイトまで販売している。カロリーメイトがあれば、一泊ぐらいなら食事を持ってこなくても大丈夫じゃ、、、とも正直思う。
山頂の散策を楽しんだあと、最初に来た道を、膝をガクガクさせながら下山することになった。もっと山登りしなきゃと思う。来た時と同じで、走っている人に出会うごとに。普段運動はしているが、使ってる筋肉が違うはずだ。
水越峠の金剛山への入り口はどこかなと思っていたら、多くの登山客がこの中へ入っていくのを見た。
ここは、近畿自然歩道のルートになっているからだ。
次回はこのルートも使ってみたい。