葛城山3
葛城山キャンプ場
葛城山頂のキャンプ場は、ウッドデッキサイトとグラウンドサイトに分かれている。
ただ、ウッドデッキは4つのみなので、ウッドデッキを使用したければ、早めに到着したほうが良いかもしれない。グラウンドサイトのほうは最大で10張程度張れるだろうか。今回は6張あったが、精神的にはこれ以上増えてほしくないというラインだった。
グラウンドサイトで10張というのはかなり混雑したレベルだ。
ここのグラウンドサイトは草も生えているが、砂利を敷いてあるので基本的に硬い。
寝るときにはシュラフの下に引く上質なマットを持っていくことを強くお勧めする。
炊事場はウッドデッキサイトの目の前にあるが、グラウンドサイトとウッドデッキサイトは隣り合っているので、グラウンドサイトからでもそれほど不便とは感じない。
ただ、トイレまでは1〜2分歩く必要がある。
キャンプ場へ行く前に電話で予約をしておくと、混雑状況なども教えてくれる。
この日はテントを張った後、葛城山頂へ登った。(といってもテントサイトから5分程度歩くだけだ。)ここからは大阪が一望できる。南には金剛山、北には生駒山、
眼前に広がるのは大阪の街並みと大阪湾や淡路島、明石海峡大橋まで見える。
後ろを振り返れば奈良の山並みや街並みを見下ろすことができる。
山頂を吹き抜ける風を全身に感じる。こういう風を都会で感じたことはない。
夏の香りのする風には違いないが、山肌を駆け上がってくるうちに不純物が取り除かれ、冷やされた風。
聞こえるのは風の音。
奈良の方から聞こえる秋祭りの太鼓の音。
サイトに戻って夕飯作り。
今日のメニューはインスタントラーメンとサラダチキンとおにぎり。
簡単に済ます。
ロッジでは宿泊客であれば、夜9時頃まで入浴が可能。
(日帰りの場合は午後3時まで可)
管理人さんに、「ロッジに宿泊の方は6時が夕食の時間だから、ちょうどその時間が
空いていると思いますよ」と教えられ、6時頃に入浴。こじんまりとした風呂だが
湯加減はちょうどいいし、確かに人も少なかった。
帰りにビールとつまみを買い(1缶400円 スーパードライ)テントへ戻った。
星空を見上げながらビールを飲み、就寝。
葛城山2
水越峠から葛城山頂
水越峠からの登りは登山初心者にはややハードな登り階段が続く。
山と高原地図によると1時間10分で葛城高原ロッジに着くようだが、
久しぶりの登山に加えてキャンプ道具を背負っていたのもあって、ゆうに
2時間はかかった。(途中で昼食をとったのもあったかもしれないが、
3回は休憩をした。)
登っていると多くの人が山を走っているのに出会う。
「30分程度で頂上まで登ってしまうんじゃないか。」
「なんで山を走るんだ?」「走れるんだ?」
疑問は湧くが考えても今は真似ることなどできない。
きっと毎週のように山へ登ったり、山へ来なくてもトレーニングをしている
人たちなんだろう。
階段を登りきるとそこからは穏やかな尾根づたいの道を歩く。
2時間の最後の30分ほどの道だ。
急に前方に開けた場所が現れた。
パラグライダーができる場所のようだ。ここから奈良を見下ろすと絶景が広がっている。以前からやってみたかったパラグライダーを急に思い出す。
ここまでくればロッジはすぐだ。10分もかからずにロッジに到着。
5月にはツツジの花がみられるそうだが、9月にはススキがみられる。
キャンプ場の使用料を支払い、歩くこと5分でキャンプ場に着く。
既にいくつかのテントが張られている。到着は2時20分ごろだったが
シルバーウィークだということもあるのだろう。
キャンプ場はテント1張500円+大人1人300円、子供1人150円。
大人一人の場合、一泊で800円はかなり安い。
続く
葛城山1
水越峠
2019年9月14日、大阪と奈良の県境にある大和葛城山へ。
大阪からは国道309号線を車で走れば1時間かからずにつける距離だ。
309号線の大阪と奈良の県境にはバイパスのトンネルがあるが、
トンネルへ入る直前に、右折し、旧道へ入らなければ水越峠の
入口へはたどり着けない。
水越峠からは葛城山へも金剛山へも入ることができることもあって、
シルバーウィークといわれるこの三連休には多くの車が止まっていた。
ここへは富田林駅から水越峠行のバスもあるが、本数が少ないので
注意が必要だ。
今回はここから葛城山上のキャンプ場をめざすことにした。
山と高原地図では水越峠から葛城高原ロッジまでは1時間10分と書いてあったが、
久しぶりの登山と、かなり重量のある荷物、思いの外の急な山道でたっぷり2時間
かかってしまった。
バス停のすぐ横に車10台が止められる無料駐車場があるが、ここが満車になっていれば、路肩に停めるか、少し下ったところにある水越川公共駐車場に停めることになる。
歩いても10分くらいの距離だろう。またバイパスと旧道の分かれ目には登山者用のトイレもあるので、登山前にここで準備を整えておくほうが良いかもしれない。
今回の登山のために昭文社の山と高原地図 金剛・葛城 紀泉高原の地図を持って行ったがこれがあるのとないのとでは安心感がまるで違った。それにこの地図にしか載っていない山道がたくさんあるので、次はこのルートを登ってみようなどと想像が膨らむ。地図にもそれぞれ得意分野があるんだな、と感じさせられた。
続く